2007年12月04日

ありがとう茶トラ

cat07_12_4-1.jpg
今日は行方不明になった茶トラのことを書こうと思う。
茶トラを最後に見たのは6月4日だった。今日で半年。あれから全く姿を見ていない。
しばらくあちこち探し回ったけれど結局見つけることが出来なかった。

茶トラが我が家の敷地に来るようになったのは昨年の1月頃。
猫の気配があったので庭先に餌を置くようになって一番最初に食べに来た猫だった。
当時、生後8ヶ月くらいだろうか?まだ成猫にはなっていなかった。
猫は好きだったけれど飼ったことがなかったので、初めのうちは接し方がよく分からずに餌を食べている姿をガラス越しに見たり、椅子の上に用意してあげたタオルに乗る茶トラに一喜一憂していた。
少しずつ慣れてきて、背中くらい撫でることができるようになったある日、茶トラが家族の足にシッポをくっつけてきた。
嬉しくて日本にいたeastに電話をかけてきた家族。当時はそれだけでも大事件だった。
それからだんだんと近づいてくれるようになり、足元に擦り寄って胴体をゴツンゴツンとぶつけて甘えるようになった。

気分が乗らない時は触ってもすり抜けてしまい、膝の上に乗ったこともなかったけれど、甘える時はこちらを見上げて「あうっ」と小さい声で鳴いてアピールする茶トラは、撫でてあげたりブラッシングをしてあげると目を細めて喜んでくれた。

今思うとお隣のシャム猫の側にいた時が茶トラにとって一番幸せだったのかもしれない。
昨年の8月頃、シャムの子供達と一緒に遊んだり、お昼寝したりする茶トラは幸せそうで、食事の時以外は隣の敷地にいることが多かった。
茶トラが隣の家の猫だったと知ったのはその頃だ。

お隣のシャム猫が事故で亡くなり、子猫達がケージに入れられてしまってからは、玄関から家の中に入ってきて我が家のソファや床で寝ることもあった。寂しかったのかもしれない。
家の中の乗ってもらいたくないところに乗った時に大きな音を出して怒ると、小さく身をかがめながら目をぎゅっとつぶって耳を反らせている姿がなんとも可哀想で、でも可愛らしくて愛おしかった。

ある日、ケンカで鼻の近くを怪我して熱を出した茶トラが外に出たがらずソファで寝ていたので
トイレを用意して一晩1Fで過ごさせたことがあった。
朝、階段を下りてきたら階段の前で座って待っていた茶トラ。
玄関ドアのほうへ歩いて行き、「出して」と訴えるのでドアを開けてあげると
すごい勢いで外に走って行って用を足していた。

茶トラは物静かでめったに鳴かない猫だったけれど、サバトラと比べると行動的でよく散策に行っていた。ゴハン時間に帰ってこない茶トラを探しに行くと、たいてい車の下に座っていたり道路を歩く茶トラを見つけた。
茶トラもこちらに気がつき、「お迎えだ!」と思うのか、あちこち寄り道しながらも後をついて我が家の庭へ帰ってきた。
外出していると玄関先で丸まって中に入れてもらうのを待っていることもあった。

茶トラがいなくなってから、玄関を開けて茶トラが来ないことにしばらくは慣れることが出来ず、なんとも空虚な日々を過ごした。
このブログを書くことも本当は3ヶ月前に考えていたけれど、もしかしたら帰ってくるかもという淡い期待もあったし、まだちゃんと文章に書けるほど気持ちの整理ができなかった。

そして今、我が家には7匹の猫がおり、その世話にてんてこ舞いだ。
最近、柄が同じ茶トラのサンとシーを見ていると、まるで茶トラのようで思わずニンマリしてしまう。
彼らが茶トラの子供である可能性は限りなく低いけれど、上を見あげて鳴くシーや、普段はそっけないけれど甘えん坊のサンを見ていると、どこかで繋がっているのかもしれないな なんて思う。

残念だけれど、茶トラを左の紹介欄の「常連猫」から「旅立った猫」へ移動させることにした。
そして猫を飼う楽しさを最初に教えてくれた茶トラに、今までありがとうと言いたい。

chatora.jpg
可愛い茶トラ、野生な茶トラ、いろんな顔を持つ茶トラから楽しい時間をいっぱいもらった。
沢山の想い出をありがとう。
タグ:茶トラ
posted by east at 15:08| Comment(4) | TrackBack(0) | 猫写真 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そうですか、、そうですね。

はじめからブログを読み進んでいって、はんにゃの事を呼んだときには、胸を締め付けられるようでした。

そして、茶トラが居なくなったときのことも。

自分の大事にしていた飼い猫が、もう一匹の猫との折り合いが悪くなって3度目の家出で帰ってこなくなったときのことを思い出して、本当に切なかった記憶が戻ってきました。

仕事柄、動物たちの別れの経験はありますが、いつまでたっても慣れるものではありません。

それでは、いけないと同業者に言われますが、こればかりは、慣れようもないし、慣れたいとも思いません。

ともかく、結果はどうあれ、茶トラは、幸せな時間を過ごすことができたと思います。

人間の都合で追いやられてしまった動物へ手をさしのべてくださった方へ感謝です。
Posted by D2 at 2007年12月04日 17:58
そうですか・・・
心の中で整理ができたのですね。

寂しいですが、動物の世界では当たり前のことなのですよね。
ましてやフィリピンは、日本よりも「生きるか死ぬか」の世界ですものね。

でも、今eastさんのお宅に猫が7匹もいるのも茶トラのおかげかもしれませんね。7匹とも、フィリピンで家の中でご飯を沢山もらいながら飼われるなんて、幸せなんだぞー!!!わかってるのかな??(笑)
Posted by sleepycats at 2007年12月04日 22:38
最近の子猫ブログ(?)になってから
知ったので、トップの写真はこの茶トラなのかな。と気づいたところです。

私は子供の頃から猫のいる生活をしていたので
色々な別れをしてきましたが、
外猫はやはり行方不明になってそのままの事がありました。
気持ちの整理、どうつけていたのかと
思い出そうとしましたが・・・自然に・・・
だったようです。
写真も撮ってなかった子がほとんどでした!
Posted by mimmy's mom at 2007年12月05日 08:58
D2さんへ
縄張り内の猫の相性の問題でいなくなってしまうこともあるんですよね。
茶トラもサバトラとの折り合いの関係で居なくなったのならば
何処かで元気にしているかもしれないですね。

自分も、別れに対してはなかなか慣れません。
今飼っている猫達ともいつか必ず別れがくるけれど
せめてその時に、ああすればよかったと後悔だけはしないように
精一杯接しようと思います。

sleepycatsさんへ
行方不明になった場合は、いつか帰ってくるかもしれないという思いもあり
なかなか決別ができなくて。
いまでもひょろっと帰ってきそうな気がしますし・・
現在いる猫達との出会いも茶トラが導いてくれたのかな なんて思います。
そして最近茶トラに似てきたシー、サンを見ていると懐かしくて嬉しくなります。

mimmy's momさんへ
寂しさや悲しさは時間が少しずつ軽くしてくれますが、
ある時にふっと思い出してしまいます。
でも、きっと懐かしく思えるときが来ると思うから写真は沢山撮ります!
忘れてしまわないように・・・
Posted by east at 2007年12月05日 11:02
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